* アダム・バック氏とキャンター・フィッツジェラルドが進めるビットコイン・トレジャリー企業ビットコイン・スタンダード・トレジャリーがSPAC上場の計画を発表した。* 同社は、株主(主にバック氏)からの3万ビットコインを保有して設立され、さらに最大15億ドルの資金調達を行う予定だ。* ビットコインのパイオニアとして知られるアダム・バック氏がCEO、ショーン・ビル氏がCIOを務める。ビットコイン(BTC)の開発初期に深く関与したアダム・バック(Adam Back)氏と米金融大手キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)による、新たなビットコイン・トレジャリー企業が姿を見せつつある。ビットコイン・スタンダード・トレジャリー・カンパニー(Bitcoin Standard Treasury Company、略称:BSTR)は17日、トランプ政権の商務長官であるハワード・ルトニック(Howard Lutnick)氏の息子のブランドン・ルトニック(Brandon Lutnick)氏が率いるキャンター傘下の特別買収目的会社(SPAC)、キャンター・エクイティ・パートナーズ1(Cantor Equity Partners I:CEPO)との合併による上場、いわゆるSPAC上場の計画を発表した。暗号学のパイオニアで、ビットコインのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)コンセンサスメカニズムに影響を与えたハッシュキャッシュ(Hashcash)の生みの親でもあるバック氏が最高経営責任者(CEO)を務める。最高投資責任者(CIO)には、米年金ファンドで最初期の機関投資家によるビットコイン投資に携わってきたベテラン投資家、ショーン・ビル(Sean Bill)氏が就任する。計画によると、同社は3万BTC超、約35億ドル(約5180億円、1ドル148円換算)超相当を保有してデビューすることになり、上場企業の中で第4位のビットコイン保有企業となる。また、PIPE(上場企業が私募により機関投資家などから資金調達を行うこと)で最大15億ドルを調達する予定だ。ビットコインの現在価格を見ると、さらに1万2500ビットコインを購入できる計算になり、ストラテジー(Strategy)の60万1000BTC、マラ・ホールディング(MARA Holdings)の5万BTCに続き、第3位に浮上することになる。当初のビットコイン保有数は創業株主らによるもので、バック氏は2万5000BTCを供出している。さらに初期投資家が5021BTCを拠出した。15億ドルの資金調達の内訳は、4億ドルの株式発行、7億5000万ドルの転換社債、3億5000万ドルの優先株などだ。CEPOも条件付きで最大2億ドルを拠出する。ビットコイン、イーサリアムなどの保有を発表する、暗号資産トレジャリー企業の動向はウォール街の注目を集めている。こうした企業は、ビットコイン保有数で世界最大の企業となったマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)の戦略を踏襲しようとしている。ファイナンシャル・タイムズ(Financial Times)は15日、アダム・バック氏とキャンター・フィッツジェラルドが3万BTCを保有するビットコイン・トレジャリー企業の設立について合意に近づいていると伝えていた。> > 関連記事:ベテランビットコイナーのアダム・バック氏、ブランドン・ラトニック氏率いるキャンターのSPACと約4500億円のBTC取引で合意間近:FT> > > 17日の発表を受けて、CEPOの株価は8%下落したが、15日午後にバック氏による投資が明らかになった時点からは約20%上昇している。**【あわせて読みたい】**ビットコインとは ビットコイン 購入 ビットコイン取引所
アダム・バック氏のビットコイン・トレジャリー企業、3万BTCを保有してSPAC上場へ──15億ドルの資金調達も予定 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
ビットコイン(BTC)の開発初期に深く関与したアダム・バック(Adam Back)氏と米金融大手キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)による、新たなビットコイン・トレジャリー企業が姿を見せつつある。
ビットコイン・スタンダード・トレジャリー・カンパニー(Bitcoin Standard Treasury Company、略称:BSTR)は17日、トランプ政権の商務長官であるハワード・ルトニック(Howard Lutnick)氏の息子のブランドン・ルトニック(Brandon Lutnick)氏が率いるキャンター傘下の特別買収目的会社(SPAC)、キャンター・エクイティ・パートナーズ1(Cantor Equity Partners I:CEPO)との合併による上場、いわゆるSPAC上場の計画を発表した。
暗号学のパイオニアで、ビットコインのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)コンセンサスメカニズムに影響を与えたハッシュキャッシュ(Hashcash)の生みの親でもあるバック氏が最高経営責任者(CEO)を務める。最高投資責任者(CIO)には、米年金ファンドで最初期の機関投資家によるビットコイン投資に携わってきたベテラン投資家、ショーン・ビル(Sean Bill)氏が就任する。
計画によると、同社は3万BTC超、約35億ドル(約5180億円、1ドル148円換算)超相当を保有してデビューすることになり、上場企業の中で第4位のビットコイン保有企業となる。また、PIPE(上場企業が私募により機関投資家などから資金調達を行うこと)で最大15億ドルを調達する予定だ。
ビットコインの現在価格を見ると、さらに1万2500ビットコインを購入できる計算になり、ストラテジー(Strategy)の60万1000BTC、マラ・ホールディング(MARA Holdings)の5万BTCに続き、第3位に浮上することになる。
当初のビットコイン保有数は創業株主らによるもので、バック氏は2万5000BTCを供出している。さらに初期投資家が5021BTCを拠出した。15億ドルの資金調達の内訳は、4億ドルの株式発行、7億5000万ドルの転換社債、3億5000万ドルの優先株などだ。CEPOも条件付きで最大2億ドルを拠出する。
ビットコイン、イーサリアムなどの保有を発表する、暗号資産トレジャリー企業の動向はウォール街の注目を集めている。こうした企業は、ビットコイン保有数で世界最大の企業となったマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のストラテジー(Strategy)の戦略を踏襲しようとしている。
ファイナンシャル・タイムズ(Financial Times)は15日、アダム・バック氏とキャンター・フィッツジェラルドが3万BTCを保有するビットコイン・トレジャリー企業の設立について合意に近づいていると伝えていた。
17日の発表を受けて、CEPOの株価は8%下落したが、15日午後にバック氏による投資が明らかになった時点からは約20%上昇している。
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